【法人向け】源泉所得税はオンラインでも納付できるって知ってた?

法人になれば、役員報酬を取締役に支払ったり、社員を雇えば給与を支払ったり、外注で源泉徴収10.21%しなければならない業務をお願いしたりした場合、源泉所得税を預かって納付する必要があります。

弊社では、役員報酬もありますが、外注としてライター、カメラマン、デザイナー、モデル・タレントなどに外注費を支払うことが多いため、毎月10日までに前月分を納付しています。
年2回の支払いにすることも可能ではあるのですが、特例は適用せずに毎月納付しています。

そこで問題になるのが、納付書類作成と納付方法。
こんな書類「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」を毎回手書きで書いて、銀行窓口に持っていって納付していました。バーコードがついていないですし、毎回納付金額も違ってくるので、コンビニ支払いに対応していないのが現状です。

この書類は毎年1回送られてきて、転写式の綴りになっています。上の管轄税務署や左下の事業者欄は記入されていることが多く、あとは納付区分、納付年月、金額や人数、給付年月日を入力していきます。

ただ、この書類で納付すると面倒だしデメリットが多いです。

  • 書類に記入する手間
  • 現金を準備する手間
  • 銀行窓口に行く手間(時間や交通費等)
  • 銀行窓口で待つ時間の無駄
  • 銀行窓口の営業時間に予定をあせないといけない面倒くささ

時間や交通費、経理担当者に任せているなら人件費もかかってくるので何もいいことがありません。しかも、銀行窓口なんて15時で終わってしまうし、ゆうちょ銀行でも16時で終わってしまうことが多いです。(銀行は閉店が早すぎる!)時間を合わせるのも一苦労です。

オンラインで納付できないものか。そう思ったら、国税庁が用意しているe-TAXでオンライン納付することを検討してみましょう。

国税庁「e-TAX」で簡単に納付してみよう!

国税庁の「e-TAX」は、個人事業主が確定申告する際に使うイメージをもっている方も多いかもしれません。
でも、実際は税理士や法人でも、様々な申告、申請等で使うことができるようにできています。

その一つに、今回のテーマである源泉所得税の納付があります。e-TAXというと、手続きが面倒くさいという印象が強いと思います。ユーザーインターフェイスは糞だし、使いにくいったらありゃしません。でも、一度慣れればあとは毎月繰り返すだけなので、大変なのは最初だけです。

そこで、今回は不要なところは省いて、源泉所得税納付の方法だけをご紹介します。

(1) 利用者識別番号を取得しよう

このソフトを使って新規データを作成するときは、4×4の16桁の利用者識別番号を作成する必要があります。この番号は、ユーザーIDのような役割を果たします。

たいてい取得していないと思いますので、国税庁のウェブサイト「e-TAX」のページで取得しましょう。

取得方法は、新規開始届出のページに必要情報を入力していくだけです。法人の場合は法人の名称、所在地、代表者、管轄税務署などの情報を入力していきます。法人番号が必要になりますので、手元に用意しておきましょう。

4ページ目では、暗証番号(英数字のパスワード)を考えて設定します。納税用確認番号は6桁の数字を決めて設定します。メールアドレスも設定しておきます。

入力を進めていくと、最後にあなた専用の「利用者識別番号」を取得できます。この識別番号16桁はメモルなどしてしっかり管理しておきましょう。

なお、「電子証明書」を取得する手続きやカードによる電子証明書は、この源泉所得税納付に限っては不要です。

(2) e-TAXソフトをインストール

続いて、e-TAXソフトをダウンロード・インストールします。これについては、国税庁e-TAXのページから手順に従ってインストールをお願いします。

(3) 源泉所得税納付書類を作成し送信しよう

では、インストールしたソフトから源泉所得税納付書類を作成していきましょう。

「作成」>「申告・申請等」を開いていくと、新たなウインドウが開きます。「申請・届出」を選択し、「税目」から「源泉所得税」を選択します。

続いて、「徴収高計算書類」から「給与所得・退職所得等の所得徴収高計算書」を選択します。

書類名を年月などわかりやすいものに決めておきます。

そうすると、会社情報を入力する画面が出てくると思うので入力したあと、紙バージョンの計算書と同じ入力画面が出てきます。支払い年月日、人数、支払い金額、源泉預り金を入力していきます。(※注意:金額は適当に入力したものなので参考程度に。)

作成完了ボタンを押すと、帳票一覧に戻ります。

「送信可能一覧」のページを開くと、一覧に先ほど作成した帳票がリストアップされていると思うので選択して開きます。

保存先を選択した後、いよいよ国税庁にデータを送信します。
そうすると、受付日時、受付番号などとともに、データ送信が完了した旨の画面が表示されます。

(4) 金額を納付しましょう

その後は、申請した金額を納付します。これも様々な支払い方法があります。まずは、メニューから「メッセージボックス」を開きましょう。

申請した帳票を選択し開くと、 「納付区分番号通知確認」 を確認できます。見せられないところは黒塗りしていますが、収納機関番号(5桁の数字)、納付番号(利用者識別番号=16桁の数字)、確認番号(納税用確認番号=6桁の数字)、納付区分(10桁の数字)となっています。納付先の税務署と納付金額、有効期限とともに記載されています。

この情報は支払い方法によっては必要になりますのでメモっておくか印刷しておきましょう。

支払い方法は下記の3つがあります。

支払い方法1 ペイジー

ペイジーで支払う際、前述の各種番号が必要になります。控えておきましょう。ペイジーに対応しているネットバンク、例えばジャパンネット銀行、楽天銀行からオンラインで納付するか、ペイジーの使えるATMで納付することができます。

ネットバンクの中にはペイジーに対応していない銀行もありますので、事前に対応しているかどうか確認しておくことをおすすめします。

支払い方法2 クレジットカード

別の方法はクレジットカードまたはデビッドカード納付です。これは、先程の「メッセージボックス」から、支払う帳票を選択すると、下に「クレジットカード納付」のボタンがあるので、そこから納付手続きをすることができます。

なお、クレジットカード納付は納付金額によって手数料がかかります。ペイジーが使えなくて納付期限に間に合わないなどの場合は有効でしょう。法人や個人事業主でクレジットカードやデビッドカードを使っているのであれば、利用するのも手です。

支払い方法3 ダイレクト納付

ダイレクト納付は、どの金融機関からも納付できるので簡単で便利ですが、事前に手続きが必要なので最初だけ面倒かもしれません。

ダイレクト納付の利用にあたっては、所管税務署に1ヶ月以上前には申請しておく必要がありますので、登録直後にこの手法は使えないかと思います。

この方法も、クレジットカード同様、「メッセージボックス」のところから「ダイレクト納付」ボタンを押して納付手続きをしていきます。

まとめ

以上、源泉所得税を預かって納付している人・法人が、オンラインで納付を行いたい場合に参考になる情報をお届けしました。

ペイジー納付にしろ、クレジットカード・デビッドカード納付にしろ、事前申請によってダイレクト納付にしろ、オンラインで入力して納付まで行えるのは便利です。

わざわざ書類を手書きして準備し、現金払いのためにお金も準備し、わざわざ銀行窓口まで足を運んで、待ち時間に悩まされながら納付を行う、その苦労から解放されます。

ぜひオンライン納付に切り替えましょう!

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