日本終了―IT担当大臣にハンコ議連会長が就任。印鑑文化はオワコンなのに

第4次安倍第2次改造内閣が発足して、その人選に注目が集まっています。その筆頭が、IT担当大臣にハンコ議連会長である竹本直一氏(78)が就任したこと。ITと逆行する議連の会長がIT担当大臣ってどういうこと?ギャグ?と話題になっているというわけです。

ITとハンコは共存可能らしい

IT担当大臣は正確には、 竹本直一内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略・知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策)・情報通信技術(IT)政策担当。そして、ハンコ議連は正確には、 日本の印章制度・文化を守る議員連盟です。

IT化を推進しなければならない立場の人間が、ITと逆行するアナログの代表例であるハンコの団体の会長。この矛盾について、「IT社会に逆行しているのではないか?」 と早速突っ込まれています。

「自身の公式サイトが閲覧できない状態になっているが?」→ 「これは事務所のホームページを管理している会社があるが、そこからロックをかけられた状態になっている。私も見ようと思っても見られない状態で早く復旧してくれと、このように言っているところだ。なぜロックされているかよく分からない」

「IT推進とハンコは逆行しているのではないか?」→「対立ではないし、共存は可能」

いえ、ばっちり対立しているし、共存は不可能なんですけど。いまさらハンコの世界に逆戻り?

むしろ、ハンコという煩わしいものから、IT化を進めて手続きを簡略化、楽にしていこうというのが世の中の流れであったはずです。 電子政府の推進、行政の無駄を省く、手続き迅速化、利用者負担軽減などです。 (ハンコ議連はそれに100%反対しているんですけどね。)

更に進んで、世界は暗号通貨の時代になってきているし、IT化では日本は世界に遅れを取っている現状を早期に打開しなければならないのに、その逆を行こうとしていると批判されているわけです。

「あなた、IT担当大臣で大丈夫なの?」→「SNSの投稿も、スマートフォンを駆使して自ら行っており、問題ない」

いや、駆使できるのは最低限なんですよね。そんなのできて当たり前だし、IT担当大臣ならさらにプラスアルファを求められているわけで。しかも、その投稿はひどいものでして。

竹本氏のYouTubeアカウントの高評価動画一覧に、違法アップロードした動画が含まれていました。メディアがこの件について突っ込むと、「そのリストは初めて知った。なぜこうなっているかわからない。本人はこんな動画は見ないと思う。スタッフのミスでは」と回答した後、このリストそのものを削除しました。

これには、知識的にあまりにひどく、能力不足であると批判殺到。日本終了のお知らせと投稿する人も。もはやコントを見ているかのようです。

じゃあ、世界ではどうなのかというと、台湾ではあのアップルをコンサルティングする38歳の天才ITプログラマー、オードリー・タン氏(38歳)がIT担当政府委員に就いています。韓国でも、ITの超有名企業AfreecaTVを作ってITブームを牽引し、電子政治参加を推進したムン・ヨンシク(59歳) が韓国情報化振興院のトップです。同じ極東アジアでも、一方で、日本はIT大反対の78歳のおじいちゃんがIT担当大臣。このようなところに、国のIT推進の意欲の度合いが表れています。

ハンコ文化は廃れて当然

ハンコ(印鑑)、名刺、元号といったものは不要だと言い続けてきたのですが、ハンコはもはや前時代的で、邪魔者以外の何物でもないです。

・偽造しにくいデザインでも今や簡単に複製可能
・100円ショップで印鑑を簡単に入手可能。ゆえに、なんの証明にもならない
・世界ではサイン(署名)で十分
・結局身分証を見せろと言われる

要するに、いくらでも偽造可能なシステムなんですよね。

最近では印鑑なくてもサインでもいいですよという例が増えてきて良いことだと思うわけです。宅配便・郵便物の受け取りはサインでもいいですよね。企業や行政の書類でも、すべてではないにしても、サインで代替できるものも増えてきています。

うちでも、請求書や領収書は印鑑は画像でしか使っておらず(というか画像すらあることの意味を考えるべきだけど)、わざわざ押印して紙で送ることは求められてもしないです。理由は無駄だから。あと、前時代的な企業をあぶり出したいから。だから、印鑑文化なんて実務レベルでは形骸化しているんですよね。

でも、あえて言うなら、絶対に印鑑でなければならないものがあるのも事実です。それが印鑑証明です。個人の印鑑登録、会社の法人の印鑑登録のためには、実際の印鑑が必要です。これは行政が公的に個人や法人の証明をしてくれるので、これに関しては必要でしょう。

そしてもう一つは、銀行印。銀行で口座を開設するときは、必ず印鑑が必要になります。個人の場合は銀行印を個人の認印か実印を使っている人もいると思いますが、まぁ正直、なんのハンコでもいいんですよね、これは。

でも、世界を見れば印鑑文化がない国のほうがおおいわけで、そのどちらも代替方法(サインとか)で切り替えできるはずです。朱肉と印鑑を作るために時間とお金を使っている方が生産的ではないと思います。

「今は何世紀なんだ?」という反応が生じるのも無理はないです。でも、これを残そうとしているのが、前述のハンコ議連なわけです。ハンコ議連をぶっ壊さないと、時代遅れのハンコ文化もぶっ壊れない。IT化も進まないのでしょう。

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